ポーズライブラリのポーズリストを一気にモーフに焼き付けるアドオン:Poselib2Morph

アドオンの概要

ポーズライブラリのポーズリストを一気にshape key(モーフ)に変換するアドオンです。
フェイシャルボーンで表情を作成してポーズライブラリに保存し、shape keyに変換したい時に便利です。

ダウンロード

https://github.com/12funkeys/Poselib2Morph

アドオンの使い方

1. アドオンを有効にします。
2. ポーズライブラリが保存されているアーマチュアが適用されているオブジェクトを選択します。
3. メニューの「object」にある「Poselib2Morph」を押して実行します。

 

アドオン制作の経緯

MMDモデルをBlenderで制作した際にワークフローで少し悩みました。

MMDモデルを作る場合、多くの表情を作るため、多くのモーフデータを作ることになります。

Blenderで人型のモデルを作る場合普通は、人体と服と髪の毛などを別のオブジェクトとして作り、アーマチュアに紐づけてポーズなどをつけます。

MMDモデルとしてpmd/pmxにエクスポートする際には、最終的にオブジェクトは1つに統合する必要があります。

 

そこで悩んだのがモーフの編集です。

Blenderでモーフを作った後に元モデルの頂点や面などを編集すると、モーフデータを壊してしまうという可能性があります。
また、Blenderではモーフがあるオブジェクトはあとでモディファイアが適用できないなどの弊害がでます。

そこで表情などはボーンによるポーズで作成してポーズライブラリとして保存しておいて、pmd/pmxにエクスポートする際にすべてのオブジェクトを統合してから、ポーズライブラリから手動で各シェイプキー(モーフ)に変換するフローを取りました。

メリットとしては、

  1. オブジェクトを統合しなくても表情を作れる。
  2. メッシュの編集が可能。モーフデータが壊れない。
  3. 表情の編集や調整が楽。

デメリットは、

  1. 目や口などのボーンを組まないといけない
  2. ウェイト調整が大変
  3. ポーズライブラリをモーフに変換する作業がめんどくさい

 

今回作成したアドオンはデメリットの「3.ポーズライブラリをモーフに変換する作業がめんどくさい」を解消するためのアドオンです。

作成したMMDモデルは20個くらいの表情データがあり、それらをひとつずつポーズライブラリからシェイプキーに変換していったのですが、結構面倒で、後で簡単にできるツールをつくっておこうと考えたのが、このアドオンを作成したきっかけです。

 

利用上の注意:

1.不要なIKやコンストレイントをミュートしておかないと、それらが適用された状態でモーフに焼き付けてしまいます。
例えば、両手や両足のIKなどはあらかじめミュートしてください。

2.ポーズライブラリに登録されているポーズはすべて焼き付けてしまいますので、不要なデータはアドオン実行後にシェイプキーパネルのほうから削除してください。

 

拙作ですが、まとめてのモディファイアの管理にコンストレイントマネージャーアドオンもお勧めします

Bone constraintを一覧で確認:ボーンコンストレイントマネージャーアドオン

ウェイト調整についてはこちらの記事もご覧ください。

blenderでウェイトペイントするために役立つの5つの機能

 

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