Blenderでオブジェクトを別ファイルで管理して読み込むんで、複数人のチームでデータを編集する
Blenderには別ファイルで作成したデータを読み込むことができます。
シーンを作る場合に、いろいろな背景オブジェクトやキャラクターなどを一つのシーンで作ってしまうと、いろいろなオブジェクトの更新ごとにファイルを保存することになってしまい、オブジェクトごとに更新を管理できません。また複数のメンバーでデータを制作する場合に、オブジェクトデータを共有できる方が作業分担ができるので効率的です。
別のBlenderファイルから読み込めるデータ
Blenderは下記の図のようにデータを別々に管理されているので、それぞれのデータで読み込むことができます。
リンクとアペンド
別のBlenderファイルのデータを読み込む際には2種類の読み込み方があります。
・Link
元のデータをリンクして読み込みます。読み込んだ後に元のデータを更新すると、読み込んだ先のデータも更新されます。
・Append
元のデータとの関係と切って読み込みます。読み込んだ後に元のデータを更新しても、読み込んだ先のデータは更新されません。
多重のBlenderファイルのリンクもできます。
シーン←CubeB←CubeA
のように、多重のリンクも可能です。シーンにCubeA、CubeBを読み込むにはリンクの際にCollectionから読み込みます。ObjectにはCubeBしか入っていません。オブジェクトから読み込むにはCubeAをCubeBにリンクした後にProxyにしていればオブジェクトに表示されます。
親子のオブジェクトを読み込む場合はCollectionを設定しよう
モデリングでは複数のオブジェクトで構成されて親子関係になっている場合もあります。またキャラクターの場合はアーマチュアと親子になっている場合が多いと思います。その場合には関係のあるオブジェクトをCollection(Blender2.7系ではGroup)でまとめておくとリンクかアペンドで読み込む際に一度に読み込むことができるので便利です。
Collectionでグループ化していない場合は、オブジェクトのフォルダから関係のあるオブジェクトをすべて選択して読み込まねばならないので手間がかかります。
Collectionを設定するには設定したいオブジェクトを複数選択した状態でMを押して既存のCollectionに追加するか、新規Collectionにするか選択できます。
アーマチュアデフォームでアニメーションさせる場合
アーマチュアが設定してあるキャラクターをリンクした場合、そのままではアーマチュアをポーズモードにすることができません。リンクして読み込んだ場合はアーマチュアを選択して、Object > Rlations > Make Ploxy… を実行します
すると新たにアーマチュアのProxyオブジェクトができるので選択して、Pose modeにできます。
プロキシした後のアーマチュアには、元データのアーマチュアの変更は反映されません。元データのアーマチュア構成を変更し、ボーンを追加したり削除してた場合は再度、Make Ploxyを行う必要があります。
参考
https://docs.blender.org/manual/en/latest/files/linked_libraries/library_proxies.html